BLOG Sweet Inspiration—-甘い記憶たち
個人的音楽的ルーツのアルバム8枚
自己紹介も込めて(誰にも頼まれてないけど)ルーツ的に影響を受けたアルバムを8枚、挙げてみました。あくまで自分に染みついてる音楽ということで、現在聞いて好きな音楽とはまた、別な位置づけにあります。昔の音源ばっかりで恐縮ですが、今度リリースされるソロアルバム「CINEMA POETIQUE Vol.1 “On And ON”」でもこれらの音楽の残響が聞き取れるかな?と思います。
1.Percy Faith / Plays The Beatles & Burt Bacharach
「BEST OF BEST MOOD POPS 18 series」という、CBS/SONYから1973年に出ていたLPがあり、イージーリスニングの編曲もののコンピレーションなのですが、全18巻、各巻に20ページ以上のブックレットがついた百科事典の様な仕様で、音楽評論家の野口久光さんが監修。ポピュラー音楽の歴史についての長文コラムや、見たこともない映画の写真が盛り込まれていて、小学生の時たまたま家にあったそれらを聴きながら、色々と想像をふくらませていました。その2巻目が、A面がバカラックでB面がビートルズのPercy Faithによる演奏。その後それぞれ本物を聞いて衝撃をうけるのですが、なぜか年をとったらこちらの方が刷り込まれていて、大甘なストリングスのアレンジとか、風呂場のようなエコーがかかったドラムを聞くと、妙な安心感を覚えるようになってしまいました。ちなみにこのシリーズは4巻目がフランシスレイ、9巻目がギタリストのチャーリーバードが演奏するアントニオカルロスジョビンで、結局自分のルーツはこのシリーズなのかも。その後大人になってからトリュフォーの映画「大人はわかってくれない」のポスター絵が野口久光さんによるものだと知り、感慨を覚えました。
2. Michael Legrand /The Umbrellas of Cherbourg
ルグランという名前をつぶやけば自動的に恋というワードがセットされるくらいお洒落でセンチメンタルな気分にさせてくれます。溢れるロマンティシズムとフランス近代音楽の香り漂う華麗なオーケストレーションが、特にジャックドゥミの映画ではその色彩の豊かさと厳密な設計が相まって、眩暈がするような瞬間が何度も訪れます。アルバムCINEMA POETIQUEでも、ルグラン/ドゥミの影響が濃い曲が何曲か収録されています。
3. Miharu koshi &harry hosono jr. /swing slow
4. Gladstone “Gladdy” Anderson/ It may sound silly
Gladstone “Gladdy” Andersonはレゲエの名キーボード奏者で、2015年に81歳で亡くなったのですが、その独特の脱力しまくったピアノ演奏は味わい深いものです。MUTEBEATとも共演し、たくさんのレゲエミュージシャンにrespectされていますが、このアルバムはアレンジも良く幸せなオーラに満ちていて、一時期こればっかり聞いてました。いつかこういうアルバムを作ってみたいです。
5. Miles davis / Round About Midnight
マイルスで一番最初に聴いたのがこれで、中学生でしたが、演奏に殺気を感じて、とにかく怖い音楽という印象でした。今でも夏にこれ聞くと、最初の1音で涼しくなって良いです。1音で殺られる感。
6. Nino Rota/ La Strada
ニーノロータは全部好きですが、初期のフェリーニにおけるロータのこれにある意味全部詰まってるともいえる気がする。
7. Randy Newman / Avalon
映画Avalonの邦題は「わが心のボルチモア」。Randy Newmanは今ではToy Storyの音楽でも有名ですが初期のサントラではこれが好きでした。歌とピアノだけのsongbookシリーズはじめ、シンガーとしても唯一無二の存在。最近「はじまりのうた」という映画でキーラナイトレイ扮する主人公が、罵倒しまくるプロデューサーにフェイバリットを聞かれてランディニューマンと答えて「それは認める」というシーンが、なんか良かった。
8. Brian willson & Van Cyke Parks Orange Crate Art
エンドウシンゴ